体幹トレーニングを始めました。

まだ始めて1〜2週間程なので、肉体的な変化は全くですが
感覚的には色々な繋がりが見えてきたというか
これまで意識付けをしてきた事柄のそれぞれに
体幹にまつわるあれこれが関係していた気がしています。

お腹を引っ込める、踵に重心を置く、肩を引いて上へ、
顎を後ろに引く、肘から先を脱力...などなど
色々な体感を言語化して、意識下にもってきて
より良い身体の使い方を模索してきましたが
これらの目指す所は結局
体幹を利用するという一点に集約されるのかもしれない
と思うようになりました。
至って普通の結論ですが。

但し、まだ始めたばかりなので
そのうち身体も思考も変化してくるでしょう。
ここ最近のキーワードは「肩を引いて上へ」です。

ひょんなことから
ヒモでたすき掛けをした状態でドラムを叩いてみたのですが
思ったよりも良い感じで身体が動いたので
それからはたすき掛けの状態を思い出すようにしています。

どうやらそれまでは、肩が前に巻き込み気味な姿勢になっていたようで
可動域を狭くしてしまっていたようです。
肩を少し引くことで自由度が増えたのか分かりませんが
肘から先の脱力感が増し、姿勢的にも胸が開けたのか
呼吸が以前より深くなりました。
また、演奏時に肩を使えていない事が課題だったのですが
少し持ち上げる事で以前よりは連動して動かせている気がします。

但し、上述のキーワードを意識しすぎて逆に
引きすぎ・上げすぎにならないように
たすき掛けの時の感覚、脱力感、呼吸の深さなど
体感側からのモニタリングも必要だなと思います。

ちなみに、たすき掛けを試したきっかけは
バランストレーナーの小関勲さんという方のtwitterからです。
ヒモトレ本も購入して、色々とまた試行錯誤してます。
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演奏中や練習中にふと、
今まで意識していなかった感覚に気づくことがあります。
それは明確な何かではなく、ちょっとした違和感であったり
言葉にはしづらいおぼろげな何かであったりします。
その、自分のからだで感じているおぼろげな何かを
どうにか一部だけでも言葉にして外に出す、というのが
この本で提唱している「からだメタ認知」という方法論です。

今までも演奏に関する要点みたいなものを
覚え書きとしてメモに残すことはありましたが
この本を読んでからより意識的に
気づきや体感の変化について言葉に表すようにしています。
このブログもその一環です。
自分ごととして考える、という事が
本書を通じてのテーマとなっていますが
その重要性・有用性に気づかされました。

以前はよく、良い演奏をするためにはどうすればいいのか
という事について考え込むことがありました。
大抵は、色々と頭の中でこねくりまわした結果
歌えば良いんだとか、感じたままに叩けば良いんだとか、
それらしい結論っぽいものに辿り着いて
悟ったような気になったりもしていました。
実際の演奏には何の反映もされませんでしたが。
今にして思えば、その頭の中でこねくりまわしていた言葉たちには
自分の体感や感覚が何も貼り付いていなかったということなのでしょう。
文字通りただの言葉遊びに過ぎなかったわけです。

色々なドラマーが「歌う事が大事だ」という言葉を語ったとしても
brian bladeが語った言葉にはbrian bladeの体感が
steve gaddが語った言葉にはsteve gaddの体感が
bernard purdieが語った言葉にはbernard purdieの体感が
それぞれ込められているはずなのです。
各人のからだを通して紡ぎ出されたその言葉は
字面としては同じだけれど、
その奥にはそれぞれの知識、経験、感覚が紐付いていて
その人固有の世界が広がっているのだと思います。
言葉の響きだけに感銘を受けて、
自分で考える事なく取り入れたところで
ただの受け売りになるだけで何も身にはつきません。

自分のからだが接している〈モノの世界〉への眼差しを自覚して
それを言葉で表現するという意識的な努力を行えば
記号や言葉がからだや実体から乖離しない生き方ができるのでは
と著者は言っています。
何となく調子が悪いなあ...と感じる時には
この「何となく」の中にものすごい重要なヒントが
隠れているのかもしれません。

ということで面白い本でした。